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どんな大人になろう どんなふうに子どもと育とう そうだ、本の力を借りよう!
専門書から実用書まで、保育の関連書をご紹介。さまざまなジャンルから参加している評者にも注目。
少子化、深刻化する子ども虐待、地域の安全・安心の喪失−子どもたちの未来をどう展望するか!

子ども家庭福祉・保育のあたらしい世界 −理念・仕組み・援助への理解−

柏女 霊峰 著
生活書院(03-3226-1203)
定価2,100円(本体2,000円) 236ページ

表紙


 本著は、本領域の第一人者である著者によって子ども家庭福祉の理念、制度、実践を有機的に結びつけるべく、その専門的に広範な子ども家庭福祉が詳しく解説されており、直面する現状と課題がまとめられている専門書です。
 わが国の子ども家庭福祉は、戦後60年の時を経て、今まさに新たな展開を見せ始めています。少子化社会がもたらした深刻な問題への対応策である施策は、子育てを私的ではなく社会的な出来事ととらえ、社会的支援と介入を行う方向へと動き始めました。子育ての社会的意義が強調され、2003年度からは次世代育成支援の推進、要保護児童福祉の充実が図られています。
 筆者はこれからの少子化対策推進の基本的視点を「つながりの再生」「共生と連帯の社会」というキーワードで創り換えていくことや、「万華鏡援助論」という考え方などを紹介し、大変興味深く読み進めることができます。
 子育ての変化は一口では言い表すことができませんが、「子どもを生まない、育てない社会」というショッキングな表記でその深刻さを感じ取ることができるでしょう。
 第III部には、各児童福祉施設の新制度から里親制度に至るまでの課題が、専門的見地から分析され、子ども家庭福祉に従事する人々に多くの示唆を与えています。ぜひ一読してもらいたい専門書であると思います。

(評・鎌倉女子大学大学院 児童学部児童学科准教授 小泉 裕子)
資料:月刊こども未来 2007年6月号より転載
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