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どんな大人になろう どんなふうに子どもと育とう そうだ、本の力を借りよう!
専門書から実用書まで、保育の関連書をご紹介。さまざまなジャンルから参加している評者にも注目。
園での子どもの姿や保育者たちの”ねがい”。あたたかく、やさしく、わかりやすくそして、明快に伝わってきます。

子どもの力 おとなの力 −家庭と保育園が織りなす「保育・子育て」−

遠山 洋一 著
筒井書房(03-3993-5545)
定価1,575円(本体1,500円) 213ページ

表紙


 “とーやま”さんは、東京にある「バオバブ保育園」の園長先生です。とーやま園長が保護者に向けて毎月の園だよりに書きつづった話を集めた4冊目の本です。「子どもも大人も、人と人とのかかわりの中で育つ」ということがとてもよく見えるのが保育園、と考えているとーやまさんが、保育園でお父さんもお母さんもみんな一緒に育とうよと、保護者に誘いかけているエッセー集です。保育園は一人の子どもに複数の大人がかかわる共同の子育ての場。その大人たちが全く同じであってもバラバラであっても育てる力は強くはならない。大きな方向性では共通しながら、自分の持ち味で自由にかかわっていく集団が望ましいと、とーやまさんはいいます。そして、子どもを育てるのは親や保育者だけでなく、いろいろな人であったり、生き物や自然であったり、モノであったり、出来事であったり、子どもを取り巻くあらゆるものが、子どもの育ちを支えているとも考えています。ですから、この本には、狭い保育の話ではなく、いろいろな人やモノが登場してきます。とーやまさんが出会った人や出来事などが、人が育つとき、生きるときに大切なことは何か、という縦糸でつながってつづられているのです。保育園の子育て支援というと、相談や集いの場など、直接的な支援をイメージしますが、この園便りでの園長からの発信も、大切な子育て支援・親支援といえるでしょう。

(評・十文字学園女子大学人間生活学部教授 上垣内 伸子)
資料:月刊こども未来 2007年5月号より転載
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