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どんな大人になろう どんなふうに子どもと育とう そうだ、本の力を借りよう!
専門書から実用書まで、保育の関連書をご紹介。さまざまなジャンルから参加している評者にも注目。
高齢者ケアと子育て支援を結びつけ、教育効果と高齢者の生きがいづくりなどの相乗効果を狙う取り組みを解説。

−少子高齢化も安心!− 幼老統合ケア

多湖 光宗 監修
幼老統合ケア研究会 編
黎明書房 (052-962-3045)
定価2,415円(本体2,300円) 130ページ

表紙


 幼老統合ケアとは、子どもの施設と高齢者施設を合築するなど、「高齢者ケアと次世代育成を融合・連携させることにより、費用対効果やケアの質の向上、高齢者の生きがいづくり、教育的効果など一石四鳥を狙う取り組み」です。子どもが減り、施設整備の財政事情も厳しいなか、幼老複合施設が増えていますが、その結果、ケアの一方的な受け手であった高齢者や子どもが、ケアの与え手にもなり、子ども・高齢者双方の福祉向上につながることが注目されています。
 本書では、幼老統合ケアの意義などについて概観するとともに、13の先進事例について「日常のプログラムの決め方・進め方」「子どもとお年寄りが一緒に過ごす時に気をつけていること」など具体的に紹介し、さらに幼老統合ケアの立ち上げや運営に参考となるポイントやアドバイスをQ&A形式でまとめています。「幼児と高齢者の交流プログラムでは伝承遊びが多いが、高齢者は案外新しい遊びに挑戦することを喜ぶ」「子どもが何か作って高齢者にプレゼントする慰問的交流より、高齢者と子どもが横に並んで一緒につくる方が楽しい」など、これまでの世代間交流を見直す視点も盛り込まれています。
 子どものいじめ、無気力、高齢者の孤独、生きがい喪失などの問題解決に、幼老統合ケアへの期待は今後一層高まるものと思われます。

(評・日本総合研究所調査部主任研究員 池本 美香)
資料:月刊こども未来 2007年1月号より転載
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