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どんな大人になろう どんなふうに子どもと育とう そうだ、本の力を借りよう!
専門書から実用書まで、保育の関連書をご紹介。さまざまなジャンルから参加している評者にも注目。
先行事例等などを通して児童虐待防止ネットワークの具体的な方法を解説。

市町村児童虐待防止ネットワーク −要保護児童対策地域協議会へ−

加藤 曜子 編著
日本加除出版 (03-3953-5642)
定価2,835円(本体2,700円) 292ページ

表紙


 この本は一つの事例から始まります。地域で孤立し子どもを虐待している親を、市役所・保健センター・保育所・児童相談所・病院・通園施設・母親グループなどが協力して支えることによって親の心が開き、やがて親子は共に成長していきます。地域の関係者が状況に応じて役割を移行しながら継続的に支援を行うことがいかに効果的か、援助者にとっても親子の育ちを共有し一緒に支える関係者間の連携がいかに重要であるかが分かります。
 平成17年度から改正児童福祉法に基づく市町村の児童相談がスタートしました。これに取り組むために必要な市町村のネットワークとして要保護児童対策地域協議会も法定化されました。しかしそれを運営する具体的な手だてが分からず、手探りで歩んでいる関係者も多いのではないでしょうか。本書は子ども家庭福祉における市町村の役割強化を念頭に置き、先行事例などを通して児童相談やネットワークの具体的な方法を示しています。
 今、子どもの幸せを守るためには、地域の関係者が連携し主体的に取り組んでいかねばならないこと、その実現に向けて知識と経験と技術を提示し合い、高め合っていこうという著者たちの思いが伝わってきます。

(評・日本社会事業大学助教授 金子 恵美)
資料:月刊こども未来 2006年8月号より転載
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