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どんな大人になろう どんなふうに子どもと育とう そうだ、本の力を借りよう!
専門書から実用書まで、保育の関連書をご紹介。さまざまなジャンルから参加している評者にも注目。
市町村で取り組む子ども家庭支援の施策実行に役立つことをねらう。

市町村発 子ども家庭福祉 その制度と実践

柏女 霊峰 編著
ミネルヴァ書房 (075-581-0296)
定価2,310円(本体2,200円) 256ページ

表紙


 この著を一読し、子ども家庭福祉の現状や山積する課題を改めて認識しました。政府・地方自治体らが子育て支援施策を展開する一方で、実社会では地域社会の互助が崩壊寸前であること・止まらない少子化・子ども虐待の増加・保育所利用者の急増・不登校や凶悪犯罪の増加等、現行の体制では解決できない状況が目の前にあふれています。私たちは地域で生活し子育てをしているにもかかわらず、身近に起きている子ども虐待や自立に悩む家族に対し手を差し伸べる機会もなく、その実態さえも知らないことが多々あります。マスコミを通じてその悲惨さを耳にしたとき、誰しもが地域住民の援助や専門機関の対応等の不備を嘆き、傍観者的な態度で心を痛めるにすぎません。筆者らは、現行の子ども家庭福祉制度の限界を詳細に指摘し、サービスシステムの再構築の緊急性を提言するとともに、それを理解し支える地域(市町村)住民の課題をも示唆しています。何より印象深いのは、子ども家庭福祉の中核を担う専門家養成のための育成モデルの事例です。子ども家庭を援助する方法を模索している専門家の皆さん、そして従来の枠組みを越え、さらなる子ども家庭福祉を充実させたいと願うすべての人に読んでいただきたい1冊です。

(評・鎌倉女子大学大学院助教授 小泉 裕子)
資料:月刊こども未来
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