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どんな大人になろう どんなふうに子どもと育とう そうだ、本の力を借りよう!
専門書から実用書まで、保育の関連書をご紹介。さまざまなジャンルから参加している評者にも注目。
家庭内で起こる暴力が深刻になる前に、社会的サポートを提供する支援団体を地域でつくっていくことができないかを考える。

市民サポーターのエンパワメント 家庭内で起こる暴力とファミリーサポート

山西 裕美 編著
中央法規出版 (03-3379-3861)
定価2,520円(本体2,400円) 179ページ

表紙


 本書が取り上げる「家庭内で起こる暴力」とは、児童虐待や、子から親に対する暴力、配偶者間暴力、そして高齢者虐待など、あらゆる家庭の中で発生しうる暴力を指します。
 従来これらは、それぞれが分けて取り上げられるのが常でした。しかし、本書では、それらの暴力が深くかかわり、一つの問題を抱える家族は、ほかにもさまざまな問題を抱える多問題家族であることが少なくないことを踏まえ、家庭内の暴力を広くとらえています。
 児童福祉法が改正され、子ども家庭に対する第一次的な相談を市町村が担うことになりました。しかし、現場では、十分に子ども家庭相談に対応できる体制やノウハウがないという声が聞こえてきます。本書では、対応困難といわれる多問題家族、特にさまざまな暴力の問題がある家族への支援について、法や社会資源に加え、対応の具体例を紹介しています。
 また、暴力を早期に発見し、対応していく職員やボランティアへの研修プログラムも掲載しています。市町村や保育所など、第一線の子ども家庭相談に、現在携わっておられる方々にとって、また、支援のネットワークを立ち上げようとされている方々にとって、たいへん有益な本であるといえるでしょう。


(評・東京家政大学文学部助教授 平戸 ルリ子)
資料:月刊こども未来 2006年5月号より転載
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