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どんな大人になろう どんなふうに子どもと育とう そうだ、本の力を借りよう!
専門書から実用書まで、保育の関連書をご紹介。さまざまなジャンルから参加している評者にも注目。
里親になりたい人、里親家庭の様子を知りたい人、関連児童福祉機関で働く人に役立つ一冊。

里親入門−制度・支援の正しい理解と発展のために−

湯沢 雍彦 編著
ミネルヴァ書房 (075-581-0296)
定価2,100円(本体2,000円) 169ページ

表紙


 私が十数年前、都内の公園で「里親募集」ののぼりを立て、新規開拓のためのPR活動をしていたところ『犬や猫はどこですか?』と尋ねられたことがあります。今でも日本において「里親」と聞くと、捨てられた犬や猫を育てる人と受け取られることもあるようです。
 しかし、本来「里親」とは、児童福祉法に規定された要保護児童を養育することを希望する人で、都道府県知事が適当と認めた人を指します。2003年度末現在、全国で登録家庭は7,286家庭、委託家庭は2,011家庭(27.6%)です。また、全国で要保護児童として親もとを離れて生活している児童は約3万6,500人にのぼり、そのうち里親に委託されている児童は2,811人(7.7%)に過ぎません。
 この本の執筆者は、里親体験者や里親担当相談員などで活躍された方々です。本のサブタイトル「制度・支援の正しい理解と発展のために」に示されていますように、まさに当事者の視点から、子どもたちの健やかな養育に向けて、わが国の里親制度の現状と問題点を指摘し、その発展のために必要なことを提言しています。また、当事者ならではの事例や最新のデータ、諸外国の里親制度も盛り込まれ、正しい理解が得られる一冊です。

(評・立正大学社会福祉学部助教授 大竹 智)
資料:月刊こども未来
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