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お母さんが語りかける「耳ことば」によって頭のよい、聞き分けのよい子が育つ!

アテンション・プリーズ! 賢い子を育てる「耳ことば」

外山 滋比古 著
アートデイズ (03−3353−2298)
定価1,365円(本体1,300円) 195ページ

表紙


 著者は言語学、修辞学を専門としている英文学者であり、そして教育論などの評論も多く執筆しています。著者の名前は、現代国語の教科書などで目にした方々が多いかもしれません。その著者が、「目ことば」ではなく「耳ことば」の教育を幼児期に大切にすることの重要性を綴ったのがこの本です。著者は「日本人は目で考える」と言ったブルーノ・タウトの言葉から、日本人が伝統的に「耳で考える」ことを軽んじてきた生活をしてきた歴史的背景を取り上げています。特に教育においては、目で理解し、文字を読むことの重要性を強調し過ぎてきたと指摘しています。最近の英才教育や知育教育において、絵本を使った文字教育に偏りがちであることを挙げ、「耳学問」の重要性を説いています。「耳で考える」ためには、集中力を高め、真剣に聴かなくてはなりません。確かに、一生懸命ノートをきれいにとる学生が、成績が良いかというとそうではありません。書き残すことに一生懸命になるということは、その場で集中して耳で聴き、考えることをおろそかにしているともいえます。本書は、人の話を、相手の目を見て、きちんと聴き、理解する能力こそ、幼少期から養う必要があることを気付かせてくれます。日本語に対する繊細な意識を養うことが、英語などの外国語を習得する場合にも必要だという指摘は、言語学者である著者だからこそのものともいえるでしょう。

(評・淑徳大学総合福祉学部専任講師 山本 真実 )
資料:月刊こども未来
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