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どんな大人になろう どんなふうに子どもと育とう そうだ、本の力を借りよう!
専門書から実用書まで、保育の関連書をご紹介。さまざまなジャンルから参加している評者にも注目。
犯罪は入りやすく見えにくい場所でおこりやすい原因を追究し予防につながるまでの最新の研究。

『犯罪は「この場所」で起こる』

小宮 信夫 著
光文社 (03−5395−8114)
定価756円(本体720円) 249ページ

表紙


 大阪教育大附属池田小学校の児童殺傷事件をはじめとして、学校での殺傷事件が全国で相次いでいます。子どもたちの安全を守るための取り組みは、教育の場において最優先されなければならない課題です。本書では、犯罪を防ぐためには犯罪が起こる「場所」に注目すればよいことが、欧米の最近の研究から分かってきたと紹介されています。犯罪を「したくなる」環境と、犯罪を「あきらめる」環境があるという視点で、新しい犯罪学に基づいた犯罪を防ぐ方法が、写真によって具体的に示され、誰でも応用できるように説明が加えられています。
 わが国は長い間「安全」を世界に誇ってきました。しかし、日本人のライフスタイルが集団よりも個人を重んじるようになってきたために、犯罪の初期の段階でその芽を摘み取ることが難しくなっています。著者は安全・安心なまちづくりのために、コミュニティーの再生を図り、地域住民が犯罪を防止する意志と能力を持つようにする必要があるとして、小学生から大人までを対象とした「地域安全マップ」の作製を勧めています。学校の危機管理と「開かれた学校づくり」の両立を図るためには、教職員や保護者、さらには地域社会全体で子どもや学校の安全を守っていくことが大切であることを、改めて感じさせられます。

(評・鎌倉女子大学短期大学部助教授 田川 悦子 )
資料:月刊こども未来
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