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どんな大人になろう どんなふうに子どもと育とう そうだ、本の力を借りよう!
専門書から実用書まで、保育の関連書をご紹介。さまざまなジャンルから参加している評者にも注目。
子どもの遊びを理解し遊びのなかでどう育つかをとらえ保育の構想を考える。

「遊びを中心とした保育―保育記録から読み解く「援助」と「展開」―」

河邉 貴子 著
萌文書林 (03−3943−0576)
定価1,890円(本体1,800円) 186ページ

表紙


 保育者は、子どもの発達の姿を理解するため、遊ぶ様子をつぶさに観察し、『保育記録』を書き留めています。膨大な観察記録は手元にあるけれど、どのように読み解くのか、保育に生かしていくのかは、とても難しい課題です。この書はそのような保育者の現実に、新たな示唆を与えてくれるでしょう。興味深いのは、保育記録から生まれる指導計画の意味を明確にしているところです。 “指導計画は保育者の願いが主体になりがちである”という保育者の理想と現実の葛藤から、解放されるのではないでしょうか。
 また子育て中の母親が「わが子の遊ぶ姿と発達的意味」を読み解くためにも重要な資料となるでしょう。著者自身が記録した教諭時代の資料を読み進めると、保育者の子ども理解能力の姿勢と技術に驚きます。子ども一人一人の発達を細かく理解し、仲間や教師あるいはさまざまな環境とのかかわりを、文字や環境図で表す技術、子どもたちが生き生きと活動する保育の状況を再現する能力等を読みながら、保育職の極めて高い専門性に出会います。子育ての悩みが生じたり、つまづいたときは、この著を通して保育者の専門的能力にふれることも心の栄養剤の一つになるのではないでしょうか。

(評・鎌倉女子大学児童学部助教授 小泉 裕子 )
資料:月刊こども未来
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