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平成16年の合計特殊出生率は1.29となり、わが国の女性が生涯かかって持つ子どもの数は2人を切りました。この数字は、子どもを持たない人と、1人しか子どもを産まない人が圧倒的に増えたことを意味します。かつて兄弟姉妹がいるのが当たり前だった時代には、ひとりっ子は珍しい存在でした。ひとりっ子が主流となった今日でも、「きょうだいはいた方がいい」「1人はかわいそう」「わがままになりやすい」など、ネガティブな印象は根強いものがあるようです。
本書では、ひとりっ子が決して特別な存在ではなく、問題などないことを幼稚園や保育所での子どもたちの育ちを取材しながら訴えていきます。ひとりっ子はむしろ言語的発達や情緒的発達に優れていることなど、「ひとりっ子でも問題ないんだ……」とひとりっ子の親としてはほっとしてしまいました。そして、問題なのは子どもの数ではなく、親自身の生活態度や精神的状態であるとし、幸福な子育てをするためには、個人や社会が子育てを楽しいと感じられるようなゆったりとした環境作りが大切なのだと締めくくっています。時間的な余裕を確保するだけではなく、大人自身が互いに助け合い、理解し合うゆとりを持つことが、「楽な子育て」を導くのだとまとめています。ひとりっ子が多くなってきた社会を前提として、ますます、人間の連帯や共生が必要とされています。
資料:月刊こども未来
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