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2003年の合計特殊出生率が、戦後初めて1.3を下回る1.29となり、07年からは総人口が減少に転じるとみられていることから、少子化に対する問題意識は、急速に高まっています。
日本における少子化の原因を調査する中で「パラサイト・シングル」という存在を見出した著者が、次に着目したのが、社会の「リスク化」「二極化」による「希望の喪失」でした。少子化だけでなく、自殺の増加や自暴自棄型の犯罪の増加との関係も指摘しています。
著者は、この不安定化がもたらす問題をさまざまな角度から指摘していますが、決して過去へ後戻りすることを薦めてはいません。子を持つ親としては、つい安心を求めたくなりますが、親にできることといえば、著者の指摘する「コミュニケーション能力」を高められるような子とのかかわりを心がけることくらいでしょうか。
社会的には、これからの若者がリスクを先延ばしすることなく勇気を持って選択できるよう、リスクが現実のものとなったときにも、もう一度チャレンジする希望を持てるような心のセーフティネットの重要性をあらためて考えさせられた一冊でした。
資料:月刊こども未来
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