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どんな大人になろう どんなふうに子どもと育とう そうだ、本の力を借りよう!
専門書から実用書まで、保育の関連書をご紹介。さまざまなジャンルから参加している評者にも注目。
子ども虐待の対処法や考え方を
32のQ&Aにまとめました。

「ぼくをたすけて」-子どもを虐待から守るために-

才村 純 文
葉 祥明 絵
中央法規出版 (03-3379-3861)
定価1,575円 (本体1,500円) 142ページ

表紙


 近年、悲惨な児童虐待が社会問題になり、「どうして周りの大人たちが助けられなかったのか」と胸を痛めておられる方々がたくさんいらっしゃることと思います。
 ところが一般の市民のできることは何なのか、その具体的手だてが分からないでいるのが現状ではないでしょうか。この書は3章に分かれ、虐待としつけの違いや虐待から子どもを守るしくみなど、「虐待の基礎知識」の章から始まり、虐待が発生するハイリスク要因の実態、その構造性など、虐待を理解する理論的枠組みが分かりやすく示されています。また教師や保育士のように、虐待の早期発見者となるべく責任のある方々が抱える問題(通告をした後のさまざまな不安など)を取り上げて、その不安を軽減してくれるような助言を提示しています。通告がいかに効果的な援助であるか、そして一人だけで問題を抱え込まない「虐待防止のネットワーク」システムの構築がいかに緊急の課題であるかなど、改めて確認することができるでしょう。最終章では、子育て中の母親の悩みをすくい上げ、「安心して子育てができる方法」がアドバイスされています。この書を読み上げると、身近な大人たちこそが児童を虐待から守る重要なキーパーソンであることを実感することでしょう。

(評・鎌倉女子大学児童学部助教授 小泉 裕子)
資料:月刊こども未来
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