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『フォスターケア』-里親制度と里親養育-

庄司 順一 著
明石書店 (03-5818-1171)
3,800円+税 408ページ

表紙


 子どもは親のもとで育つのが最も自然な形です。けれども親の死亡や重い疾病あるいは養育拒否、さらには子どもへの虐待といった事情により、生まれた家庭で育つことができない子どももいます。フォスターケアとはそんな子どもを里親として受け入れ家庭で養育する制度です。子どもの豊かな発達には、できる限り家庭的な環境の中で愛情溢れる密着した関係が必要不可欠ではないでしょうか。日本では里親制度とも呼ばれるこの制度は、法整備も進められてきているとはいえ、その現状についてはほとんど知られていないようです。本書は日本における里親制度の仕組みだけでなく、里親養育の現状と課題について諸外国の事情とも比較しながら、児童福祉や心理学、医学など広い範囲を視野にいれてまとめています。里親制度の法令に関する資料を豊富に盛り込み、また里親養育特有の問題を広範囲な意識調査をもとに解説し、さらに制度拡充や里親養育推進のための具体的提言をも盛り込んだ本著は、いま現に里親になっている人、いずれ里親になることを希望する人はもちろん、児童相談所や児童福祉に携わる人々、医師や研究者、学生などに広く益する書といえるでしょう。

(評・京都大学大学院教育学研究科教授 鈴木晶子)
資料:月刊こども未来
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