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難しい年頃の子どもたちと きちんと向き合うために

10代の子どもが育つ魔法の言葉

ドロシー・ロー・ノルト、
レイチャル・ハリス 著
雨海 弘美 訳
PHP研究所 (03-3239-6238) 
1,500円+税 224ページ

表紙


 10代の子どもたちの犯罪や反社会的な行動がマスコミで取り上げられるたびに、わが家の2人の息子たちに思いを巡らせ、子育ての難しさを実感します。上の子が中学に入学し、周囲から「子育ても一段落ですね」といわれますが、「子どもの年齢に応じて悩みは尽きません」というのが私の実感なのです。本書は、まさに、いまの私にとって、子どもたちと向き合う時の親の姿勢を考え直すきっかけを与えてくれました。子どもがぼんやりと何もしないでいると、無駄な時間を過ごしていると思って、つい口を出してしまいます。ところが、この本では、「10代で最優先される課題は自分探しで、『こんなふうになりたい』と思う大人に近づいてゆくこと」、「自分探しには時間がかかる」と指摘されています。
 子どもが成長してくると、親の現在の尺度で子どもを見てしまいがちです。子どもには子どもの人生がある、それを子ども自身が探していかなくてはならない、10代はそのための大切な時期ということを再認識しました。
 豊富な事例と、日常生活の中で無理なく実践できそうな内容は、ノルト博士の前著『子どもが育つ魔法の言葉』と同様本書の大きな特徴で、子育てに行き詰まったときに勇気を与えてくれる一冊ではないでしょうか。

(評・ニッセイ基礎研究所主任研究員 武石恵美子)
資料:月刊こども未来
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