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赤ちゃんは何を手がかりにことばを身につけるのか

子どもはことばをからだで覚える

正高 信男 著
中央公論社 (03-3563-1431) 
680円+税 189ページ

表紙


 赤ちゃんを抱いてあやしているお母さんが、無意識のうちに子どもに笑い掛けたり、話し掛けたり、また歌を口ずさんだりしている情景をよく見かけます。
 そして、赤ちゃんはお母さんの動いている口を見つめたり、手足を動かしたり、発せられる精いっぱいの音で反応しています。
 そんな日常生活の何気ないひとこまひとこまの中に、子どもがことばを学んでいくメカニズムが潜んでいることをこの本は示唆しています。
 子どもは、すべての感覚器官を使って全身でことばを学んでいきます。その過程を、赤ちゃんの発声リズム、指差し、ことばの意味の把握などを通して科学的に、しかし分かりやすいことばで説明してくれるのが、『子どもはことばをからだで覚える』という題の、この本なのです。
 子どもは、特に成長の初期においては、ことばやさまざまな概念を、体全体で学んでいくのだ、ということを、この本は教えてくれます。
 乳幼児教育の専門の方々や先生方をはじめ、幼児期の子どもさんをお持ちのお母さん方にはぜひ読んでいただきたい一冊です。

(評・玉川大学教育学部助教授 高平小百合)
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