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5女1男の父が明かす 思春期の子との向き合い方

娘を持つ父親のための本

タケカワ ユキヒデ 著
集英社 (03-3230-6393) 
1,700円+税 272ページ

表紙


 著者は、娘を含めた家族に対して、父親や夫という役割に縛られず、一人の人間として向き合うこと、娘とは性・世代の差があり、物事の見方・認識が大きく異なるのだから、相手の考えをよく聞き、自分の考えも話すことを勧めています。多様なシチュエーションを取り上げ、思春期の娘とうまくいかない父親がその原因を自分の言動に見いだすことを促します。
 この本を読んで考えさせられるのは、人と人との距離感です。これほど娘の考え方や行動を把握し、言動に気を遣わなくとも、ある程度距離を置けば、家族は成り立つし、手を焼く思春期も通り過ぎると思う人もいるでしょう。そう考える人には、この本は煩わしく感じられるかもしれません。著者は、人の「何かを好きになること」「感動すること」といった前向きな感情は年を取っても変わらない、と言います。娘が父親に甘えたい・認められたいという気持ちは、幾つになっても変わらないはずだし、親の側もまた、人として認められたいはずではないか。煩わしさや傷つくことをいとわず、一歩を踏み込むことで、深い理解とぬくもりが得られる。そうした「人とのかかわり」にもう一度価値を見いだしませんか、と問い掛けているように思われるのです。思春期の子どもと向き合う学校の先生にも、ぜひ読んでいただきたい本です。

(評・(株)UFJ総合研究所研究員 矢島洋子)
資料:月刊こども未来
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