子育て支援BOOKS
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子どもを理解することの難しさは、いつの時代にも教育者の大きな悩みです。子どもを理解できなければ、その子とどのようにかかわったらよいかも分からなくなるからです。
本書は発達についての専門家が、保育現場での実際の子どもたちとのやりとりを通して気付いたこと、実感したことを記録する作業を通して、子どもたちの「心(内面)」がどのように育まれていくかをまとめたものです。子どもたちが親や兄弟、保育者など周りの人々とのかかわりを通して何を感じ、考え、それを言葉や行動で表現しようとしているかが、多くのエピソードと、それに添えられた適切な助言によって丁寧に解説されています。ややもすると見過ごしてしまいそうな子どもの微妙な変化や、大人の論理で強引に対処することで傷つけるかもしれない子どもの内面の世界、さらにはその子の未来を見据えながら、いまここでどうかかわるべきか、どんな言葉でそれを伝えるべきか、などについて具体的かつ深い示唆を与えてくれます。子育てにかかわる親も保育者も、この書を手引きにしながら、子どもたちと向き合ううちに、きっと子どもたちへのまなざしはもちろん、その子らと向き合う自分へのまなざしも深まっていくことでしょう。子どもへのかかわり方に迷いをもつ人たちすべてにお勧めしたい好著です。
(評・京都大学大学院教育学研究科助教授 鈴木晶子)
資料:月刊こども未来
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