子育て支援BOOKS
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家族や友人、職場の同僚など常日ごろ付き合いのある人たちと本当に分かり合える関係を築くことが難しい背景には、私たちが相手の話を「聞く」ということにあまり気を配っていないということがあるようです。特に、現代の私たちは、「話し上手」であることに気をとられるあまり、「聞き上手」であることに無関心になりがちです。プロカウンセラーの手になる本書は、「聞く」ということが、ただ漫然と耳に入れることではなく、理解することであり、嘘のない、本当の人間関係を築くための重要な技術であることを教えてくれます。臨床心理士として、長年、多くの人々の悩みを聞いてきた、その専門家としての経験と知識をもとに、一般の読者にも分かりやすいように、聞き方の初歩から説き起こした本書は、相づちの打ち方から、愚痴の聞き方、話の場の作り方など、本誌の読者にも日常すぐに役立ちそうな実際的な助言が、全部で31の項目によって構成されています。1日に1項目ごと読み進め、日常に役立てるのもよし、また、人間関係に行き詰まるたびに何度も手に取るのもよし。この書を通して、読者はいつの間にか、沈黙の中での心のつながりや魂の触れ合いに支えられた人間関係の素晴らしさに出会うことになるでしょう。日常のコミュニケーションに悩む人々すべてにとって必読の書と言えそうです。
(評・京都大学大学院教育学研究科助教授 鈴木晶子)
資料:月刊こども未来
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