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本書は、現代家族を理解するための内外文献を40冊ほど集め、その内容を紹介するとともに、その文献がもつ時代的目的・意義などについて解説を行っているものです。
近年、夫婦や親子、子どもなど「家族」を基盤とした人間関係の揺らぎから生じる事件や事象が多く報道されています。また、少子化という社会的動向の中にあって、子どもの育つ環境に目が行くようになり、「家族」にかかわるさまざまな専門書や書籍が出ています。その中で本書は、歴史的文献をひもとくことによって見えてくる「家族」を通して、現在の「家族」をとらえ直し、理解しようという試みです。
内外の著名文献の概観により、時代時代の家族の解釈、問題、動向、関心事項が何であったのかが分かります。そして、家族という身近なものを客観的に分析することの難しさや、「家族とはこうあるべき」という社会的常識だと思っている(いた)ことが、極めてあいまいで、もろく、危ういものであり、それに気付くよう促しているようにも思えます。本書を通して、家族の問題は近年特有の問題ではないということを知るとき、多様な家族・家族観・人間を理解し、受け入れることが、今後私たちが生きていく中で必要となってくることではないでしょうか。
(評・淑徳大学社会学部専任講師 山本真実)
資料:月刊こども未来
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