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情報化時代がもたらす育児不安への解決法

親をやりすぎる親たち

アルヴィン・ローゼンフェルド、
ニコル・ワイズ 著
藤野邦夫 訳
講談社 (03-5395-3622) 
1,600円+税 214ページ

表紙


 この本は、子育てを熱心になさっている親御さんに一読してもらいたい本です。目次だけ見ても、現代の”親業”の問題が的確に把握できます。引用されている親のタイプは、いまの日本の親たちの姿そのものです。著者は、豊かで恵まれ過ぎた子育て環境の中で、親たちが「安全な子育て」を目指すが故に、かえって子どもの自然な成長・発達を阻害していると警告を発しています。 現代の親たちは、育児書やマスコミから流される情報に細心の注意を払い、わが子の発育と対比し一喜一憂していますが、メディアからの情報に振り回され、かえって育児不安を増大させ、悪循環を引き起こしています。
 著者は、親自身のアイデンティティーを確立できるよう情報を取捨選択するべきだと指摘しています。また「正しい育児」「安全な育児法」などという概念の存在を信じ、それができないことのプレッシャーに苦しむ親に向け、著者は幾つかの解決法を提案しています。「あるがままの自分を信頼し、経験の積み重ねを楽しむゆとりこそ、親と子の幸せにつながる」という示唆は、親たちに大きな安心を与えてくれるでしょう。そしてこの本が、情報化時代にふさわしい”適切な親業”とは何かを考え直すきっかけとなることを期待してやみません。

(評・鎌倉女子大学家政学部助教授 小泉裕子)
資料:月刊こども未来

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