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脳生理学からさぐる、愛情と発育の関係

子どもの健全な脳と心は、親の愛情が育てる

高田 明和 著
PHP研究所 (03-3239-6221) 
1,250円+税 206ページ

表紙


「愛情をかけると、子どもが健全に育つ」ということはわれわれの常識になっていると思いますが、「愛情をかけること」と「子どもが健全に育つこと」との間が、どのような因果関係によって結び付いているのかについてはよく知られていません。この本はその点について、脳生理学の立場から既存研究の整理を行い、分かりやすく相互の関係を説明しています。
 例えば、「子どもの脳はどのように発達するか」という章では、「だっこ」というスキンシップが、皮膚感覚の刺激を通じて情操をつかさどる部分の神経の発達を促すというプロセスを易しく説明しています。また、「食べすぎと拒食」という章では、「食べ物を食べる」ということと「精神的安定」とを「セロトニン」という物質の存在を仲介させて説明することによって、子どもの発達に及ぼす食事制限の影響について整理しています。
「愛情をかけると、こどもが健全に育つ」とは言うけれど、子育てをしていると具体的にはどのように接したらよいのか分からなくなってしまう場合があります。そんなときに本書をよまれると、日々の子育てをめぐる新たな示唆を得ることができると思います。子育て真っ最中の方や、子育て相談の仕事をされている方などにおすすめしたい本です。

(評・愛知教育大学助教授 新保幸男)
資料:月刊こども未来

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