子育て支援BOOKS
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著者は、ゴリラやチンパンジーなどサルのフィールドワーク研究を長年続けてきた研究者です。サルを観察し、みなしごゴリラと自分の子供を育てた経験から、自然に学び、自分と子供をよく観察し、自分の内なる声に耳を澄ませて、「子育ち」をしっかり楽しもうと提案しています。
人間の遺伝子の数は、ショウジョウバエと比べても2倍でしかないということが、最近発表されました。また、民族が異なっても、全人類の遺伝子は、99%までは同じだそうです。しかし、この1%がもたらした「個」のバリエーション、心のありようや生き方の選択肢は途方もなく膨大なものです。その選択肢に目を奪われて、生物として生きる上での基本的な道筋が見えなくなっているようです。人間も集団生活を必要とするサルの仲間。そう考え、99%まで同じだという人間としての生命の設計図のささやきに耳を傾ければ、おのずと大事なものが見えてくるのではないでしょうか。
この本の中では、観察のプロである著者の目を通して「親に慣れ過ぎた子供をつくらない」、「人間にもゴリラにも年相応がある」などの指摘もなされています。溢れるばかりの情報にほんろうされ、何を指針としたらよいのか迷うとき、この本は、自分の心の調律をポンと合わせてくれるような気がします。
(評・三和総合研究所 矢島洋子)
資料:月刊こども未来
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