子育て支援BOOKS
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最近では、学級崩壊や少年事件がニュースの一面に出ていることがそれほど珍しいことではなくなってきました。また、それらの原因についても多方面からいろいろな意見が述べられています。
本書は、子どもたちの問題を多角的にとらえ、「だれが悪い」という悪者探しではなく、問題の本質そのものに触れようとしています。
例えば、描画テストを通して子どもの内面から、また親の子育て環境や教師たちの心の問題を通して子どもたちの問題に迫っています。そして、それらの問題が生ずる背景にはどのような社会問題が潜んでいるか、日本文化に特有な要因に基づいて述べられています。
「学級崩壊」の背景を探るうちに、乳幼児教育の問題に行きついたという著者の言葉にも、問題の複雑さが集約されていると思います。子どもを取り巻く密室的な環境がいかに、子どもや親を、そして教師をも追い込んでいるかを本書から読み取れることでしょう。
育児カウンセラーである三沢氏と教師経験者の尾木氏の対談を交え、アンケート調査など統計的データに基づいて、現在の日本の最も深刻な問題が分かりやすく語られているのが、本書であろうと思います。お母様方、先生方、また福祉や教育に関心のある方々にはぜひ読んでいただきたい1冊です。
(評・玉川学園女子短期大学助教授 高平小百合)
資料:月刊こども未来
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