子育て支援BOOKS
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著者は、子どもの犯罪遭遇経験の実態を調査し、「犯罪が発生する場所には、空間的特徴があるのか?」という視点で、居住空間に隣接する「公園」や「道路」を中心とした犯罪発生場所の「危険要因」を指摘しています。子どもが安心して遊ぶことのできる場所と考えられている「マンションの脇の緑あふれる公園」。そこでなぜ犯罪が起こるのか?安全な公園との違いは何か?この本では、多くの事例を挙げて、具体的に問題が示されています。
子どもにかかわる犯罪が報じられるたびに、「犯罪が発生する社会的要因」や「加害者や被害者の心理解析」などに注目が集まり、こうした問題の根本的な解決への道程はあまりにも遠く、複雑極まりないものに見え、暗たんたる気持ちにさせられます。しかし、そうして途方に暮れるばかりではなく、子どもを犯罪から守る(加害者となることからも)ために、私たちがやらなければならないこと、できることも目の前に多く存在していることを、この本は気付かせてくれます。
ただし、著者も指摘するように、主に「都市計画」の視点からの分析である本書では、すでに作られてしまった「危険な公園」を、安全なものに改良するためのアイデアにはやや乏しいようです。今後、本書を受けて、さまざまな分野からの提案が期待されます。
(評・三和総合研究所研究員 矢島洋子)
資料:月刊こども未来
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