子育て支援BOOKS
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あとがきにもあるとおり、著者は「一人の子どもを持つ主婦」として、日常生活の中で子どもと向き合い、気付いたこと、経験したことを基に書いています。子育ては親から子どもに向けての働き掛けですが、子どもの気持ちを無視しては成り立たないことを、本書は伝えようとしています。
子どもの現在の気持ちを察し、何を望んでいるのかを知り、親子間に新しい視点を呼び込む媒体として、子どもの「絵」が有効であることを本書は強調しています。色使い、画用紙の使い方、線の強弱、題材などから子どもの状態を分類し、コメントしています。また、色の組み合わせや題材の選び方の典型例を示すなど、親しみやすい構成になっています。
しかし、一方では読み手の理解や使い方によって、子育ての不安感を助長してしまう危険性があることも承知しておくべきでしょう。分類や色の組み合わせは、あくまでも「一つの見方」であり、子どもすべてをあらわしているわけでも、真実を言い当てているのでもないことを読者が承知して読んでほしいものです。著者が章間に狭んでいる「メッセージ」からも、子どもをタイプ分けすることが目的なのではなく、子どもの絵をきっかけとして親子のコミュニケーションを豊かにしてほしいという願いが感じられます。
(評・日本子ども家庭総合研究所主任研究員 山本 真実)
資料:月刊こども未来
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