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どんな大人になろう どんなふうに子どもと育とう そうだ、本の力を借りよう!
専門書から実用書まで、保育の関連書をご紹介。さまざまなジャンルから参加している評者にも注目。
ドキュメンタリーで懸命に紡がれた親子と相談員の物語

家庭児童相談室で出会った親子

山縣 文治 監修 
家庭児童相談室を考える会 編著
ミネルヴァ書房 (075-581-5191)
2,200円+税 212ページ

表紙


 本書は、ミネルヴァ書房の「ニューウェーブ子ども家庭福祉」シリーズの一冊で、同シリーズの『児童相談所で出会った子どもたち』(山縣文治監修)と対をなすものです。
 家庭児童相談室は、原則として福祉事務所の内部機構として設置され、現在、全国に980か所ほどあります。地域に密着した相談機関としてその役割が期待され、社会福祉主事と1〜2名の常勤ないし非常勤の家庭相談員が、日々、持ち込まれる重い問題に対して、懸命な援助を続けています。
 本書は、そんな家庭児童相談室の活動について、関係機関や保護者の方に知っていただきたいとの願いを込めて著されました。編著者は、大阪府下の家庭児童相談室家庭相談員を中心とする19人です。
 まず、家庭相談員の一日がドキュメンタリー風に述べられた後、「学校関係」「発達・障害相談」「子育て支援」「虐待・養護相談」の4つのパートに、それぞれ3〜4人の事例が読み物風に綴られています。一つひとつの物語は親子の糸の紡ぎ合いであり、家庭相談員は、そんな親子にしっかりと寄り添っています。家庭児童相談室Q&Aや監修者による解説も、相談室の理解につながります。
 子どもや親の教育・福祉に携わる方や保護者の方にもお勧めしたい好書だと思います。

(評・淑徳大学社会学部教授 柏女 霊峰)
資料:月刊こども未来

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