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「子育てする人へ」

トップインタビュー「子育てする人へ」

新世紀インタビュー
「子育て」が楽しい時代、になるために
子どものためにも大人のためにも、新世紀は子育てに新しい物語が必要ではないでしょうか。各界の著名人に、それには何が必要かを伺います。

斉藤慶子さん写真 お母さんという世界はこんなに楽しい。斉藤 慶子(女優)

 緑の樹々のしたを駆けていく女の子、その後ろから追いかけて、「ほら、お帽子かぶらなくちゃ」と帽子をかぶせ、首のところにゴムひもをパッチン! とやってあげる・・・。そんな「お母さん」になりたいとずっと思い続けていたという女優・斉藤慶子さん。
昨年、待望の赤ちゃんを出産、ますます魅力が増す斉藤さんに、子どもを持つ喜びを語っていただきました。

斉藤 慶子(さいとう けいこ)
1961年、宮崎県生まれ。熊本大学在学中の1982年に、JALの沖縄キャンペーンガールに選ばれ、デビュー。
その後、数多くのドラマ、映画に出演する。1994年には映画『東雲楼・女の乱』の演技で日本アカデミー賞優秀助演女優賞、日刊スポーツ映画大賞助演女優賞受賞。
1997年に結婚し、2000年6月9日に女児を出産。出産までを綴ったエッセイ『産みたい』が好評。
私の人生のなかで出産は逃せない
現在七ヶ月のあやかちゃん  赤ちゃんを産みたいという気持ちはずっとありました。
それは私の人生のなかですごく大切なことだと思いつづけていたんですけど、タイミングが難しくて。 仕事をしていれば、スケジュールが決まりますから、それに追われてずっと見送っていたんです。
でも37歳になって、気の持ちようである程度若くはいられても、 どうしても体には限界、リミットがあると思ったんです。 私は体は強いけど、過信しちゃいけないのかな、って。 それより何より大事なものを見逃しちゃいけない、 人生をトータルで考えたときに、目先のことにとらわれたまま 今これを逃したら大変なことになっちゃう、と思ったんです。
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お腹のなかに話しかけて
 最初は超音波写真でも、どこにいるのかわからなかったのが、 まだ人間の形にはなっていないけど、 動いているのがわかるようになってくると、 母親の実感がどんどん湧いてきて、嬉しかったですね。 胎動を感じるようになった5ヶ月目くらいから 赤ちゃんに話しかけていました。 散歩しながら見えるものや、食事のときに食べるものを説明したりして。 話しかけると、たまたまかもしれないんですけど、 返事をするように動いて、反応している気がするんですよ。 言葉が早い子だと、お腹のなかのことを覚えていて話すこともあると 聞くので、もう少ししたらぜひ 「ママのお腹のなかはどうだった?」「ママの声、聞こえてた?」 って聞いてみようと思ってます。
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子どもが産まれて変わったこと
子どもが生きる自信をくれた  あんまり泣かない子で、かよわくて小さな感じで静かにちょこん、といるので、 最初の2ヶ月くらいは、朝起きるとまず「生きてるかしら」って思いました。 口元に手をかざしたり、おなかのところに手をあてたりして、 「ああ、生きてたー」って(笑)。 子どもが産まれて、自分の居場所がはっきりした、 地に足が着いた、という感じがします。 気持ちにも余裕ができましたね。きりきりしなくなりました。 前は、自分には仕事の世界しかない、と思っていたんですが、 今は、ここにひとつ確固たる自分の世界があるから、 余裕をもって外の世界に向かうことができる。 どこか自信を持っていられる感じがします。
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新しい「お母さん」という世界
 私には、仕事をしている自分の世界、 同級生と話すと田舎で育った自分の世界があるし、 それが今度は母親になって、お母さん同士の世界を得ました。 私は「○○ちゃんのお母さん」と呼ばれる世界も のぞいてみたかったんです。 そういういろんな世界が自分にたくさんあるのは、とてもいいと思う。 それから、子どもがいると、「何ヶ月ですか?」って お母さん同士で話しかけられたり、話しかけたりしますよね。 散歩していて、知らない人と声をかけあうことなんてないじゃないですか。 それが、赤ちゃんの不思議な力によって、 まったく縁もゆかりもない人と言葉を交わすということが自然にできる。 これも、すごく素敵なことだと思います。
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