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例えば私の家でも、こんなことがありました。子どもが小学生のころ「A子ちゃんのお父さんお母さんはいいな。優しくて『○○してもいいわよ』って言うんだよ」と訴えてきたとき、「でも、ウチではそれはダメ」とこちらも曲げませんでした。小学生の娘に対するしつけです。その一方で、高校生になった娘には少々手を変えて接しました。「お母さんはどう思う? 〜してもいいと思う?」と聞いて来たとき、親が答えを出すのではなく、会話のキャッチボールの中で子ども自身が答えを見つけるように、「自分で考えなさい」と言ったこともありました。 子どもがある程度成長してからは、私の方から子どもに「読み聞かせでこういうことを言われたんだけど、どう思う?」と泣き言を言ってみることもあります。解決方法を探るわけではなく、親が何をどう感じているか、子どもが何をどう考えているのか、お互いに深いところを知り合う、その過程がよいコミュニケーションになるのではないかと思っています。
娘が中一の時に、私の留守電に娘から「〜だよね。ば〜か」と入っていたのを聞き、あなたに一生懸命愛情を注いで、親だけでなく周りの多くの人があなたを大事にしてきているのに、親に向かってそんなことを言うとはなんてことだ。そんな子に育てたつもりはない、と本当に真剣に怒りました。親がどれだけ真剣か、こういうときにどういう態度を取るか、コミュニケーションに厳しさが伴う場合もあると思います。 最近、娘が「お父さんはすごくうるさいけど、けっこう当たってることもあるんだよね」と言ったことがありました。父親はおはしの上げ下ろし、テレビを見る時間などについてかなり厳しいのですが、この子はこの子なりに頭のどこかにとどめて聞いていたのだなと、新たな発見をした思いでした。親子のコミュニケーションには、「いくら言ってもダメだ」と諦めてしまうのではなく、忍耐強く真剣に言い続けねばならないこともあるのではないでしょうか。 (談) 資料:月刊こども未来 |
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