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親子の
コミュニケーション

親子のコミュニケーション

そばにいるだけではわかりにくい、お互いの心の中。親子のコミュニケーションづくりにどんな工夫をしているか聞いてみました。


普段の親子のコミュニケーションの中心は母親。いざというときに大きい父親の存在
桂 小米朝さん
桂 小米朝さん
(落語家)


PROFILE(かつら こべいちょう)
 1958年大阪生まれ。人間国宝である桂米朝の長男。関西学院大学文学部卒業。78年に桂米朝に入門。同年の初舞台以来、さまざまな落語会に出演。92年大阪府民劇場奨励賞受賞。 古典落語への取り組みはもちろんのこと、クラシックやミュージカルへの造詣が深く、上方落語とオペラを合わせた独自の「オペラらくご」なども展開。タレント、俳優としても活躍している。
子どもの性格や個性を尊重
 この春、長男が小学六年生、長女が小学四年生になりました。息子は、周囲に気を配ったりもできますし、考え方なども冷静なんですよ。精神的にもかなり自立してますね。娘は三枚目というか、結構ユニークなタイプ。コミュニケーションをとるときも、どちらかといえば息子は正面からまじめに、娘は軟らかい感じでちょっと茶化しても大丈夫。持って生まれた性格がありますから、その子の個性や長所をできるだけ把握して接するようにしています。勉強や音楽、スポーツなどに関してもそう。チャンスや機会は与えてやりたいですが、強要はしません。
 理想は、威厳のある父親。普段はあまり細かいことを言ったりしないけれど、ここっていうときに、しっかり必要なことをしてあげられるような。子どもがSOSを出しているとき、何かあったときに、助け船を出せる存在でありたいですね。娘はよく素朴な質問などを投げかけてくるのですが、子どもが疑問に思ったり、知りたがることには、まじめに答えるようにしています。例えば、戦争の話などが出ても、うわべだけでなく、核心に触れるような話までする。それは、真理を探究していけるような能力を持ってほしいからなんです。教えるって非常に難しいですよね。でも、まだ低年齢だから教えなくていいなんてことはないと思うんです。その子に分かるような教え方が絶対あるはず。低年齢のときこそ、レベルの高い教え方をしないといけないんじゃないかと。自分もどんどん学ぼうという気持ちでないとだめ。結局、子どもが育っていくということは、自分も一緒に育ってるってことなんでしょうね。
 どうしても、母親の方が子どもと一緒の時間が長いので、妻の考えや話すことが、子どもに反映されることが多いですね。そういう意味でも、夫婦間の愛情やコミュニケーションは大事。妻が子育てで一人悩んだり、精神的に追い込まれたりしないよう、支えになるのも、夫の役割だと思います。こんなこと言ってる私自身、実際はなかなか余裕ないんですが……(笑)。

自分の生き方を見せていく
 最近、息子のテスト問題を一緒になって解いてるんですよ。中学の入試問題とかをね。やってみると、結構、難しいですよね。子どもも相当頑張ってるんやって分かるじゃないですか。今、子どもがどんなことをしているのかを知るっていうのも必要ですね。もし、自分ができなかったりしたら「わぁ、お父さんはこれ解けなかった。お前、よくできたな。偉い!」って素直に褒めてやる。親ができなくてもそれでヒステリックになったりしないで。もちろん、人生長く生きているので、子どもには絶対負けないってことはいくらでもあります。それは別のときに、どんと見せたり、教えたりすればいいことですから。
 これから、思春期になれば、今よりも、もっといろいろな悩みや問題を子どもが抱えると思います。そんなとき、「お父さんも、若いときはこんな失敗したんだよ」とか、自分の経験もちゃんと話していきます。親は、包み隠さず、自分自身をさらけ出したらいい。自分の生きざまを正直に子どもに見せていけばいいんじゃないでしょうか。(談)
 

資料:月刊こども未来


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