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親子の
コミュニケーション

親子のコミュニケーション

そばにいるだけではわかりにくい、お互いの心の中。親子のコミュニケーションづくりにどんな工夫をしているか聞いてみました。


まず、子どもの発する声に耳を傾けること。そこから親と子の強いパイプ作りが始まります
南 美希子さん
南 美希子さん
(キャスター・エッセイスト)


PROFILE(みなみ みきこ)
 1956年東京生まれ。聖心女子大学3年生のとき試験に合格、3年修了後テレビ朝日アナウンサー部に入局。86年独立。“OH!エルくらぶ”“EXテレビ”などのキャスターを務め。現在日本テレビ系“ザ・ワイド”のコメンテーター、エッセイや小説の連載、また講演・シンポジウムのコーディネーターとしても活躍。 『お嫁にゆくまでの「女磨き」』『40歳からの子育て』等著書多数。
子どもの顔をじっくり見る
 子どもは、今、小学校三年生です。ある小学校の説明会のとき、校長先生が「お子さんの顔をじっくり見ていますか?」とおっしゃいました。しっかり目を見て、言葉かけをしているかどうかという再確認でした。 私自身、子どもの微妙な変化もアイコンタクトをしながらつかんできていましたので、納得しながらお話を伺いました。子どもを、「しっかり」「ちゃんと」「見る」ことはとても重要だと思っています。 子どもを送り出すとき、迎えるとき、また、子どもが何かを話しかけようとしたとき、家事をしていようと、仕事をしていようと、とにかく手を止め、ひざをついて子どもの目線に立って話を聞きます。 こうしたことで基本的な信頼関係が培われていくのだと思います。何を言ってもすべてを受け入れてくれる、帰る場所があるという感覚が、親子の絆の原点になるのだと思います。
 実際に、子どもと共有できるこのような時間はそう長い期間ではないので貴重ですね。親自身の優先順位の中でも、子どもと過ごす時間が一番大切な時間であるべきです。
 そのためにも、基礎固めの大事な時期、幼いうちに子どもを知り尽くそうという努力を親が払うことが大切だと思います。子どもにとって親は最高責任者、特に女親が子どもをつぶさに見て、知っておく必要があると思います。 そして、成長してから、誰にも話せないけれどお母さんには話せるという関係になればいいと思いますね。

一緒の時間を大切に
 子どもはとにかくかわいい、神様のくれた最大のプレゼントだと思います。その自然な感情でいとおしむ、はぐくんでいくことで、育児を楽しむ―子どもをぎゅっと抱きしめて、あらん限りの愛情を注いでやる。 そうすれば子どもも愛されているという実感、生きる喜びを体感できると思います。
 私も子ども時代、洋服やバッグなど、何でも母親の手作りで、手をかけてもらっていました。一針一針刺されたクロスステッチがついたバッグを持つことが誇りでもありましたから、私も、子どもが愛されている、安心できるという状況を作りたいと思っています。 人は基本に愛が充てんされていることで初めて人を愛することができると思うのです。他人も愛せる人間となるためには、そのことはとても重要です。そして、ゆくゆくは社会に巣立つ人間を育てているのだという意識も持ちたいですね。
 子どもと共にいられる時間はかけがえのないものです。わが家では、主人も、週末はほとんど高尾山に登ったり、釣りに行ったり家族そろって時間を使います。仕事は家庭に持ち込みませんし、今の、かけがえのないこの時を確保するために犠牲も払ってくれていますが、それにも増して家族で一緒の時間を楽しんでいます。 私も、自分自身の時間はほとんどありませんが、とても満たされています。今しか味わえない喜びを味わい、今しかできない育児を楽しんでいます。これが将来の親子のコミュニケーションの礎になるだろうという予感もありますね。(談)
 

資料:月刊こども未来


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