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「男の子育て」、ご意見番

「男の子育て」、ご意見番

父親にとって「子育てにどう関わるか」は重要なテーマ 「男の子育て」について、父親、母親の立場から、男性と女性に「ご意見」を伺います


より忙しい人をもう一方がサポート 家事も育児もすべて自然に一緒にやってきた
中山 庸子
(イラストレーター、エッセイスト)

PROFILE(なかやま ようこ)
 1953年、群馬県生まれ。女子美術大学、セツ・モードセミナーを卒業、群馬県の県立高校で美術教師となる。結婚・出産後も教師を続け、15年目に退職。念願のイラストレーターに。自らの夢を実現した体験をもとにまとめた『夢ノート』シリーズで読者から圧倒的な支持を集め、現在、エッセイストとしても活躍中。著書は『「夢ノート」のつくりかた』『なりたい自分になる100の方法』『自分をとり戻すための読書術』など多数。

中山  庸子

 わが家では「家事」「育児」というような観念でとらえたことがないというのが正直なところです。あくまでも今日、夕飯に何を食べよう? 明日食べるものをどうしよう? というレベル。ですから、夫が育児に参加するも何も、すべてを一緒にやってきたという感じです。子どもも土曜日はパパと遊んでもらえると思っているから、それが自然。やれる方がやるという自然な形が出来上がりましたね。

 例えば今でも火力の強い料理、いため物などは、パパが作るのが当たり前になっています。食べたくなると家族中でジーと見てるという感じですね。切ってパッといためたりするいため物やチャーハンなど、圧倒的においしいし、今も昔もずっと作ってもらってます。

 今日も朝、地震があったときに大学生の娘が飛び起きてきて、一人では怖いからとパパを連れて三階の自分の部屋へ戻っていきました。子どもたちにとっては小さい時から、私がいなくても困ることは全くない、必要なときに必要な方が、という感じです。地震のときはパパの方が心強いですよね(笑)。夫は今、娘の学校で先生をしていますが、学校で会うと娘の方が先にパパに手を振ってくる。娘の友だちも見つけると、「ショウコのパパ〜」と手を振ってきます。めちゃめちゃ育児をしてると思いますよ。

 どちらが育児をするとか、誰が教育をするとか考えると重くなりますから、より忙しい人をもう一方がサポートするという態勢が自然にできてきた、そういうサポート態勢をつくってくれたのは子どもだと思います。大人二人であれば気楽だし、それぞれ別のことをやっていてサポートする必要もないわけですけど。子どもがいることでサポート態勢ができました。

 それに、私は結構クヨクヨする方で、教師としても母親としても自信をなくすことがよくありましたけれど、すぐに解決方法を探す……。クヨクヨ上手ですね。マイナスをプラスにする、楽しいこと、面白いことを見付けるのが得意なのかもしれませんね。

 子どもが面白い絵を描いてると、人によって「何これ、何描いてるのか分からないじゃない」と跳ね返すかもしれませんけど、私は面白くてしょうがない。「これ面白いね〜、何描いたの?」「何だと思う?」「恐竜かな? ロボットかな?」「恐竜型のロボット」という具合に、子どもも絵を描くことを楽しんでましたね。

 「むやみにしかったりしない」と言ってしまうと責めたり、義務になってしまうから自分がつらくなりますよね。「子どもがちょっとくらい、いたずらしても、それを許せるくらいにおおらかなお母さんになりたい」と言えば、だんだんだんだん、おおらかになっていける、夢がありますよね。

 教師時代から、どうやったら若い人間を動かせるかライブで学んできましたから、子どもたちの思春期にも楽でしたね。いろいろな子どもたちがいましたから、折り合っていくことも学びましたしね。

 子どもを所有物なんて考えたこともないし、今はしばらくの間、若い方々に一緒に暮らしていただいてる(笑)、という感覚ですね。(談)

資料:月刊こども未来


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