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人権にかかる
保育マニュアル

人権にかかる保育マニュアル

マニュアル作成の目的

 本県の保育はこれまで、「奈良県同和保育基本方針」をもとに、差別を許さない豊かな人権意識をもった人格の形成をめざして取り組まれてきました。そして、その取り組みにあたっては、保育所・幼稚園が連携を図りながら研修、啓発、情報交換を進め、様々に成果をあげてきました。

 しかし、近年の少子化や核家族化、働く女性の増大など、子どもを取りまく環境は複雑かつ多様に変化し、教育現場におけるいじめの問題や子どもの命が損なわれるといった社会事象など、教育をめぐる問題も深刻化しています。

 このようななかで、命の大切さはもちろん自分を大切にする心、自分自身を好きになる、そして相手の立場に立って物事を考え、個々の違いを認め尊重し合うというような、人権を大切にする保育の取り組みは、より重要となっています。

 折しも、第44回国連総会では「児童の権利に関する条約」が採択され、我が国でも平成6(1994)年にこの条約を批准しました。さらに平成7(1995)年1月には「人権教育のための国連10年」(平成6(1994)年12月に国連で決議)がスタートし、平成8(1996)年12月には「人権擁護施策推進法」も成立しました。

 本県においても、平成10(1998)年3月に「人権教育のための国連10年」奈良県行動計画が策定され、「奈良県あらゆる差別の撤廃および人権の尊重に関する条例」も成立しています。

 以上のような状況から、差別のない真に人権が尊重され擁護される社会の創造は、保育、教育に課せられた重要な課題ととらえなければなりません。そのため子どもにかかわる保護者や保育者等が、保育所・幼稚園の果たす役割の重要性を認識し、人権を大切にする保育を推進する目的で本マニュアルを作成しました。このマニュアルが子どもにかかわる多くの人たちに活用されることを期待しています。

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