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子宮内膜症は、子宮の内膜がおなかの別の場所に存在し、女性ホルモンにより増殖、進行する原因不明の疾患です。主な特徴として、(1)月経時などに痛みを起こすことと、(2)不妊の原因となること、があげられます。月経時に膣から排出されるべき子宮内膜組織が卵管を経由しておなかの中に到達し増殖発育するのではないかといわれています。
平成9年度の厚生省の研究班の調査では、子宮内膜症で治療を受けている女性は推定で約12万8千人、30歳〜34歳の方が最も多いという結果
でした。月経に痛み症状がある方は約90%で、そのうち約20%の方が痛みのため鎮静剤を使用しても日常生活に支障をきたしていました。
子宮内膜症の発生の原因はよくわかっていませんが、ダイオキシンによる子宮内膜症の発生の可能性について注目されはじめたのは、1992年(平成4年)にアカゲザルに対するダイオキシンの投与実験の結果
、子宮内膜症が発生したという報告がなされた以降のことです。
現時点でも、人間についての子宮内膜症の発生とダイオキシンの関係についてはよく分かっておらず、原因は不明のままです。
子宮内膜症については、その症状をよく知り、専門の医師に痛みのコントロールや治療について早めに相談する必要があると思われます。
母乳のダイオキシンへの不安をどうしてもぬぐえない場合は、混合乳又は人工乳を使うことも選択肢の一つとして考えられます。
一方、プラスチック製のほ乳瓶から内分泌かく乱化学物質(いわゆる環境ホルモン)が微量
に溶出するということで不安を覚えるお母さんもいます。
いずれにしても、選択するのはお母さんですが、まわりの方々も押しつけにならないよう暖かく見守ってあげることが重要です。
育児には正解はありません。「それでいいよ。だいじょうぶ」と自分自身が納得できる現実的な方法で対応することが大切ではないでしょうか。
ダイオキシンの種類
ダイオキシンには多くの種類がありますが一般的に、ポリ塩化ジベンゾパラダイオキシン(PCDD)とポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF)をまとめてダイオキシン類と呼び、これと同様な毒性を有するコプラナーPCBをダイオキシン類似化合物と呼びます。
ダイオキシンは、炭素で構成されるベンゼン環が2つと塩素及び水素が付いた構造をしています。塩素の数や付く位
置により多くの種類があり、それぞれ毒性の程度が異なるので、WHOが定めた毒性等価係数により、最も毒性の強いもの(2,3,7,8-TCDD:図のPCDDの2.3.7.8の位
置に塩素がついたもの)に換算した数値で表します。
現在、毒性があるものとして毒性等価係数があるものが、PCDDが7種、PCDFが10種、コプラナーPCBが12種あり、厚生省の一日摂取量
調査・母乳調査でも、このすべてを調査しています。
ダイオキシンの特徴
ダイオキシンは、通常無色の個体で、水に溶けにくく、蒸発しにくいという性質をもっています。一方、ダイオキシンは脂肪に溶けやすいという性質を持っています。またダイオキシンは他の化学物質や酸、アルカリにも簡単に反応せず、安定した状態を保つことが多いのですが、太陽光の紫外線で除々に分解されるといわれています。からだの中に入ったダイオキシンの大部分は脂肪に蓄積されて体内にとどまります。分解されたりして体外に排出される速度は非常に遅く、人の場合は半分の量
になるのに約7年かかるとされています。人の汚染状況を観察するためには、脂肪組織を採取し測定することが一番良いのですが、現実的ではないので血液や母乳が使用されています。特に母乳は脂肪成分が多く含まれているため、ダイオキシンの分析がしやすく世界的にも広くつかわれています。
ダイオキシンはどこから来る?
ダイオキシンは分析のための標準品の作製等の研究目的で作られる以外には、意図的に作られることはありませんが炭素、酸素、水素、塩素が熱せられるような過程で自然にできてしまいます。わが国におけるコプラナーPCBを除くダイオキシンの平成10年の環境中への年間排出量
は約2900〜2940gと試算されています。
ダイオキシンの毒性
ダイオキシンは、「青酸カリよりも毒性が強く、人工物質としては最も強い毒性を持つ物質である」といわれることがありますが、これは、日常の生活中で摂取する量
の数十万倍の量を摂取した場合の急性毒性のことです。日常社会で青酸カリによる死亡事故や事件についてはまれに聞くことがありますが、ダイオキシンを誤って飲み込んで急性毒性が生じるといった事故が起こるようなことはまず考えられません。
WHOの国際がん研究機関(IARC)ではダイオキシンの中で最も毒性が強い2,3,7,8-TCDDについては、過去の農薬工場の事故などの高濃度の暴露の際の知見から人に対する発がん性があるとしていますが、我が国の通
常の環境の汚染レベルは、ダイオキシンによりがんになるリスクが生じるレベルではないと考えられます。
ダイオキシンの耐容一日摂取量(TDI)
ダイオキシンの当面の耐容一日摂取量(TDI)を、ダイオキシン類(PCDD及びPCDF)の他にコプラナーPCBを含め、一日体重1kg当たり4ピコグラムとしています。
このTDIは、生涯にわたって摂取し続けた場合の健康影響を指標とした値であり、一時的にこの値を多少超過しても健康影響を損なうものではありません。
諸外国との比較は図のとおりです。
ダイオキシン類対策特別措置法
ダイオキシンによる環境の汚染の防止とその除去などをするため、ダイオキシンに関する施策の基本の基準を定めるとともに、必要な規制、汚染土壌に係る措置などを定めることにより、国民の健康の保護を図ることを目的とした法律です。
平成11年7月に成立しました。耐容一日摂取量(TDI)、環境基準、排出規制などダイオキシン対策の基本的事項が規定されています。
この「おっぱいごくごく」に関するご意見や問い合わせ先
| 厚生労働省 |
〒100-8916 東京都千代田区霞が関1-2-2
電話:03-5253-1111(代表)
児童家庭局母子保健課(母乳)
生活衛生局食品保健課(食品) |
ホームページでも、ダイオキシンの情報がご覧になれます。
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| ダイオキシンについては、これまで多くの書籍やマスコミ、研究者、行政の報告書などによって様々な観点から語られています。ダイオキシンをめぐっては多くの方々が不安や悩みをもっていると思います。
このパンフレットは母乳のダイオキシン問題に焦点をしぼって、現時点の科学的な知見をもとに書かれたもので、ダイオキシン問題全体を知りたい方々には物足りないところもあるかも知れません。
このパンフレットを必要としている方はもちろんのこと、もし近くに母乳のダイオキシンで悩んでいる方がいたら、「こういうみかたもあるのよ」とお声をかけていただければ幸いです。 |
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