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江東 孝夫 (千葉県こども病院 医療局長)
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幼少時ほど頻度が高い転落事故・ |
子どもたちはちょっとした弾みで、ブランコや滑り台から落ちたり、転んだり、また室内の階段でも、足を踏み外して転げ落ちることがあります。
学童期以上になれば、このような事故の頻度は低くなってきますが、幼小児の場合、体格や運動能力、精神の発達の未熟さにより、その頻度は高くなります。
階段、鉄棒、ブランコなどからの転落事故は全身で衝撃を受けることが多く、驚きのあまり同時に大声で泣くこともあります。このようなとき、泣き方がいつもと同じようならほとんど大丈夫なことが多く、あやすなどの精神的な補助だけで十分でしょう。
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大事に至ったときの、留意点・ |
しかし、打ち所が悪く、大事に至ることが時々みられます。その場合のとくに大切な留意点として、(1) 意識がしっかり保たれているかどうか、(2) 顔色や息づかいの状態、(3) 出血を伴うような大きな傷があるかどうか−などを観察してください。
(1) 名前を呼んでも反応がないか、ふだんと同じ受け答えができない場合は頭の外傷、(2) おなかを痛がったり、嘔吐を伴なっている場合は肝臓、脾臓、消化管などの破裂や血腫などの内臓損傷、(3) 四肢などの受傷部位を強く痛がったり、腫れて触ると痛がる場合は打撲だけでなく骨折−の疑いがあります。
頭、顔、四肢や会陰部などの出血を伴なう場合は、傷口をタオルやハンカチでしっかり押さえてください。そのうえで、嘔吐物が気道に入るのを防ぐため、顔を横に向けて呼吸状態を正常に保ち、一刻も早く救急車で医療機関へ運び、治療を受けることが肝心です。手術が必要だったり、命にかかわる場合もあります。
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傷口に異物が入った場合は、早めに病院へ・ |
もっとも、全身状態がふだんと変わりなく、打撲による頭のコブ、手足の打撲、軽いすり傷なら、市販薬の湿布、消毒の対処でもよいでしょう。しかし傷口に泥などの異物が入っている場合は、感染の危険があるため、早めに医師に診せてください。
また、受傷時にはとくに症状がなくても、数時間あるいは数日してから頭痛、嘔吐、吐き気、腹痛などの症状がみられることがあります。このような場合は、しばらくの間はお風呂や食べる量を控えめにし、きめ細かい厳重な観察が必要です。もしそのような症状が出たら小児科の専門医師に診せてください。
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資料「こども未来」
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