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ママの救急箱(ケガの応急手当)

知っておくと安心
イラスト
「発熱」
暑すぎず寒すぎず、快適にさせて
薗部 友良
日赤医療センター小児科部長
安静にして全身を観察。呼吸の異常、発疹の有無などがポイント
 子どもは熱を出しやすいものです。6カ月過ぎの子どもの発熱の原因のほとんどは風邪です。6カ月を過ぎると、母体から受け継いだ麻疹(はしか)や風邪の抗体もなくなり、風邪をひきやすくなります。ふつうの子どもは年に5回くらいは熱を出すものです。しかし発熱の原因には多くのものがあるので、冷静に対処しましょう。

 さて、急に熱が出たときの対処法ですが、まず、あわてずに熱を測り、安静にして、鼻水や咳(せき)はあるのかなど子どもの全身をよく観察します。できれば衣服を脱がせ、呼吸が速く荒くないか(肺炎など)、変な発疹が体に出ていないか(風疹、水ぼうそう、手足口病など)、BCGを接種したところが赤くなっていないか(川崎病)−などがポイントです。また保育所などで、保護者が近くにいないときは連絡をとってください。

 原因の如何にかかわらず、熱が41℃以上ある場合や、呼吸が苦しそう、呼びかけても意識がはっきりしない、けいれんが5分以上続く、ぐったりして顔色が非常に悪い−などの、発熱以外の重い症状を伴なっている場合は、すぐに近くの病院に運ぶか救急車を手配してください。

重ね着がいいとは限らない。暑がるようなら1枚脱がせても
 それ以外の場合に、つぎに心がけるべきことは、子どもを快適に過ごさせることです。高熱のときには寒気がすることもありますが、その場合は重ね着をさせ衣服などでくるみ込みます。そうでなければ、衣服の枚数も同じか、暑がるようなら一枚少なくしてもかまいません。いずれにしても子どもの様子を見て判断します。風邪のときは温めたほうがよいという思い込みから着せすぎ、かえって熱が上がっているケースも、救急室などでよく見かけます。

水枕や貼るシートは気持ちよさそうなら使っても
 熱の対処法としては、人為的に熱を下げてもよいのですが、必ず必要というわけではありません。発熱は諸刃の剣です。食欲や元気がなくなるなど、子どもにとって悪い点もありますが、体内に侵入した病原体に対し、熱を上げて退治するという作用からすれば、必要なことでもあります。

 熱を下げるとすれば、薬以外には、薄着などの方法が主になります。水枕やおでこに貼るシートは、本人が気持ちよさそうなら使ってもかまいません。薬に関しては医師に任せましょう。
資料「こども未来」