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森本武利(神戸女子短期大学学長、京都府立医科大学名誉教授)
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子どもの脱水症状は悪化が早い!・ |
炎天下のグラウンドや閉めきった体育館など、気温や湿度が高いところでは、運動で筋肉から発生する熱を皮膚から体外へ逃がすため、大量の汗が必要です。人の体は水冷式のラジエーターのように、汗で体温を調節しています。
また、汗をかいたあと皮膚をなめると塩味がすることでもわかるように、汗には0.5パーセント程度の食塩が含まれており、大量の発汗がおこると、水分だけでなく、失われる食塩も無視できません。
したがって、水分と塩分を補わないと夏バテがおこり、さらには熱中症によるさまざまな障害から死亡することもあります。とくに子どもは活動量も多く、容易に脱水症状になるので注意が必要です。
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脱力感、寒気、けいれん etc. 言動が変なら即病院へ・ |
熱中症は暑さによる障害の総称で、その症状や原因によっていくつかに分けられます。症状の軽いものとしては熱疲労と熱失神があります。熱疲労は体から水分が失われて、のどの渇き、脱力感、倦怠感などがみられます。さらに塩分が大量に失われると頭痛や悪心・嘔吐が加わります。
熱失神は全身の脱力感、血圧の低下、とり肌、寒気などを訴え、時には一過性の失神をおこします。大量の汗をかいたとき、水分のみを大量に飲み、塩分を補給しないと、血液のイオンの濃度が薄まり、足やおなかの筋肉に痛みをともなったけいれん、すなわち熱けいれんをおこします。
最も重症で予後の悪いのが熱射病で、高体温と意識障害が特徴です。少しでも言動や受け答えに異常を認めた場合には、体を冷やしながら、一刻も早く病院に運ぶことが大切です。対応が遅れると、脳や肝臓、腎臓などが障害を受けて死亡率が高くなります。
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塩分の補給も大切、スポーツ飲料も有効・ |
熱中症の予防には、水分の補給が重要です。汗の量が体重の2パーセント程度までであれば水で十分ですが、これ以上汗で体重が減れば塩分の補給が必要です。少しでも早く胃から小腸へ移行し、吸収されやすい組成の水分をとることが大切です。これには0.2パーセント程度の食塩と2〜3パーセントの糖を含んだスポーツ飲料などが適当です。
運動時の水分補給のコツは、早目に100〜200cc程度の水をこまめにとることです。ことに気温の高いときや激しい運動時には、「飲水休憩」をとることで体温の上昇を防ぎ、事故の予防にも役立ちます。
少しでも異常を感じたら、風通しのよい、木陰の涼しいところで寝かせ、衣服をゆるめ、冷たいタオルなどで体を冷やします。様子を見ながら水分を取らせましょう。水も受け付けず、意識もはっきりしないときには、大至急、病院へ行ってください。
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資料「こども未来」
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