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ママの救急箱
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ママの救急箱(ケガの応急手当)

知っておくと安心
「誤飲」
大人の注意で防げるものがほとんど
星野由紀子(秋田組合総合病院・内視鏡室 看護婦)

イラスト1
イラスト2


「まさか、こんなものまで」食べてしまう子どもたち
 本来、食べてはいけないものを、間違えて食べてしまうことを「誤飲」といいます。大人の考えからすると「まさか」というものでも、色や形、香りなどへの好奇心から子どもたちはつい口へもっていってしまいます。たばこ、洗剤、医薬品、ボタン、電池から、ミニカー、ビー玉、クレヨン、粘土、画びょう・・・・・・など。子どもたちの回りの物品管理を、大人が常に心がける必要があります。
 当院小児科で、親を対象に誤飲に関するパンフレットを作成・配布したところ、確実に誤飲予防の意識が高まりました。子どもの誤飲事故予防には、周りの大人が誤飲に関する意識を高めることが大切です。
 具体的には、誤飲で最も多いのはたばこです。たばこを食べてしまったときには、水か牛乳を飲ませて吐かせます。缶入り飲料を灰皿代わりにして、それを子どもが飲んでしまったときにはただちに病院に運ぶ必要があります。
 たばこと同様、子どもが薬物などを誤飲したときにも、すぐに吐かせるのが原則です。口や浅いところにあれば指をつっこみ、あるいは頭を下方にして背中を叩きながら吐きださせます。

吐かせてはいけない針や薬物
 しかし、画びょうやホチキスの針、釘などとがった物を飲み込んだときは、無理に吐かせようとすると、のどや食道の粘膜を傷つける可能性があり、かえって危険です。
 また、灯油や塗料など揮発性の物質、洗剤などの強酸性・強アルカリ性の物質を飲み込んだとき、けいれんをおこしたり、ショック状態や昏睡状態のとき、子どもが生後六ヶ月以内の乳児の場合も、無理に吐かせてはいけません。
 誤飲した薬物を薄めるために水を飲ませたり、胃や腸の粘膜を守るために牛乳を飲ませたほうがよいこともあります。誤飲したものによっては、少量なら問題ない場合もあります(クレヨン、鉛筆、色鉛筆、水性絵の具、粘土など)。
 その一方で、意識がはっきりしない、呼吸状態が悪い、手足が冷たく冷や汗をかいているなど、一刻を争う処置が必要なケースもあります。
 保育所や児童館では、医師や看護婦の指導を得て、誤飲物別に応急処置法を一覧表にまとめ、スタッフに周知徹底させてほしいものです。処置がわからない場合は、すぐに近くの小児科の医師に連絡をとって指示をあおぎ、必要なら受診してください。
資料「こども未来」