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子どもの食(食育)

食育レポート
(食育シンポジウム)
─食で育もう 子どもたちの未来─


食育レポート(食育シンポジウム)─食で育もう 子どもたちの未来─


<開催概要>
主   催:

厚生労働省/財団法人こども未来財団

後   援:

健やか親子21推進協議会

日   時: 平成16年11月3日(水)・文化の日
13:30〜16:30
会   場: 日本教育会館一ツ橋ホール
〒101-0003東京都千代田区一ツ橋2−6−2
参 加 費: 無料
参加者数: 583名


特別講演
「心地よい食卓は万国共通
〜カーリーおばさんが提案する楽しい食卓」
カーリー西條氏
カーリー西條氏

●日本へきて35年
  ――私の子ども時代


 9月で、日本にきて35年になりました。当初は1年間の予定で来日したのですが、すごく楽しくて、日本が好き になりました。アメリカに戻って医学の勉強を続けていたら多分そのまま医者になっていたと思います。でも、神様 は私の人生に違う道を用意していたようです。
  私の家は大きい牧場で、いい子にして皆が望む通りの人と結婚していたら、その牧場の跡継ぎになりました。ですが、親の反対押し切って日本に残って日本人と結婚しました。別にあえて日本人を選んだのではなくて、主人がただただ好きになったのです。
 女の子が1人できました。気が強い娘です。今29歳で、まだ全然結婚を考えていません。親は一生懸命子どもを育てても、自分の思ったとおりにならない例はいくらでもある。
 うちのファミリーは敬虔なクリスチャンで、子ども43人を養子にしました。加えて、兄弟は3人で、私は一番目。一気に46人じゃないですよ。多いときは7人プラスきょうだい3人。何かしたいと思っていた両親は、ある日たまたま捨てられた子どもを少しの間と思って預かったら、結局その子は大学出るまで預かった。その後、困っている子どもがいると「ちょっとだけお願いします」と言って連れて来られるようになった。めったにお迎えはありません。


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●母の教え
  ――ダイニングテーブルで巣立ちが始まる!


 この話、食生活とどうやってつながるんでしょう。多分、みんな頭の中でそう考えていると思います。子育てに食生活がどう関係あるのですかと。私は立派な大学を出た教授ではないですから、私や私の親の経験しか話せません。
 私の母は、子どもが育つとき一番大切なことはダイニングテーブルに起こることだ、ダイニングテーブルで巣立ちが始まると言いました。ダイニングテーブルでマナーは始まる、人生の中の一番大切なマナーはダイニングテーブルで覚えるって。それは何でしょうか。

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●ダイニングテーブルで学ぶこと
  ――父への尊敬と子どもの立場


 うちのファミリーの場合は、お父さんの椅子が決まっていました。ダイニングテーブルにありました。父がいないとき、母は誰もこの椅子に座らせないの。私は座りたくてしょうがなかった。でも母は「ノー!」。「ママ、いいじゃない、今日パパいないなんだから」「ノー!」。そうなると、子どもはどんな気持ちになると思いますか。「ああ、父は偉い人なのかな」。尊敬できると思いますよ。尊敬を覚えることはどういうことでしょう。小さいときはどんなに親が甘くても大人の世界は甘くないよね。
 人生の中の一番大切なことの一つです。特に大人の世界に入ると、必ず自分より上の人がいます。どこでそういうものを覚えるか。食生活で覚えるのです。ダイニングテーブルでマナーを覚える。
 たとえば我が家では1週間に1回、「何を食べたい?」と聞かれる日がありました。そのとき私が食べたかったのは、フィッシュケーキ。1週間に1回だから、子どもは待ち遠しいよね。そうやって我慢を覚えました。今の日本の場合、今日子どもがハンバーグを食べたがったら、お母さんはハンバーグをつくりたい。でも子どもがハンバーグを食べたい、ご主人は塩焼きの魚を食べたい、というときにも、ハンバーグをつくっちゃう。気持ちは判ります。私も1人育てたから。
 それで、アメリカの母が日本に来たとき、いつも注意されました。「あなたの子どもはお客様じゃない。お父さんが食べたいもの、あなたが食べたいものがメインなのよ」。今、小さい子どもでバナナが好きな子は少なくなった。それは子どものせいじゃないの。親がぜいたくさせたいのよ。そうなると、逆効果なの。判りますか、言っていること。


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