トップ > 子育て支援の事例・活動 > 児童館事例集 三咲児童ホーム

子育て支援の事例・
活動

児童館事例集

児童館事例集

先駆的な取り組みの概要
火曜から金曜の12〜13時はランチルームが開放され乳幼児親子の交流の場となっている。 昨年から、1年間プログラム「3歳児親子で遊ぼう」(月3回活動)の内容が変わりました。今までは、児童ホーム側からの遊びの提案型でしたが、“子どもと体験したいこと、子どもに体験させたいことを親と児童厚生員とが一緒に考えて、実現しよう”というスタンスになったのです。
 昨年はお母さんたちの「自宅ではなかなかできないけど、室内で思い切り遊ばせたい」という希望が「手でお絵かきをするフィンガーペイント」に、「親子だけでは行けないけど消防署も見せたい」という思いが「防災訓練と消防署見学」となって実現しました。「ロールサンドパーティ」は公民館の調理室を借りてロールサンドを作り、園庭に出ていただきました。ほかにも「七夕」「お月見団子作り」「運動会」「クリスマス」と、ある程度の人数がまとまったグループならではのにぎやかな活動ができました。「毎月、お母さん方の中から先生役を2人立てて、計画の段階から一緒に取り組んできたことも成功の要因だったのではないでしょうか」と本間園長。お母さん同士の交流も深くなり、ほかの活動にも積極的に参加してくれる人が増えたそうです。
幼児を対象とした「ウキウキタイム」。インフルエンザが流行していて出席者は少なめ。 また、「中学生と赤ちゃんふれあい事業」は、市内の中学校と連携して「命の授業」「赤ちゃん講座」「赤ちゃんとふれあいタイム」の3回に分けて実施しました。3回目の「赤ちゃんとふれあいタイム」は児童ホームで授業を行い、普段ホームを利用している親子に協力していただきました。18年度は「ふれあいノート」を作成し、毎回の記録帳として、また児童ホームからのメッセージを載せ、参加証明書を付けました。感想を書き留める欄もあり、修了後は生徒の手元にノートを戻して、いつの日か、ふれあい事業の経験が心の糧になるようにと願っています。

きっかけになったこと
 「児童ホームを訪ねてくれる児童の気持ち、お母さんの気持ちに寄り添うこと」、そうするとさまざまな取り組みのアイデアが出てきます。そこで、「できそうなことはなんでもやってみよう、というチャレンジ精神」を児童ホームスタッフが発揮するとのこと。全国各地の児童館の活動の様子を聞いて素晴らしいと思うものは、なるべく取り入れるようにしているそうです。

工夫点、気を付けていること
「とにかく楽しいことが大好き! たくさんの人に利用してほしいですね」と、三咲児童ホーム園長の本間敏子さん。 「新しい取り組みをスムーズに進めるには、職員同士のチームワークが大事です。そして職員一人一人の熱意やパーソナリティーが活動の原動力になります。児童ホームにはカリキュラムがないので、職員の意識、熱意次第で素敵なプログラムが組めるかどうかが分かれるんです」と本間園長。
「幼児の場合は、親が笑顔で帰れることが一番ですね。児童ホームで楽しく過ごした親は家でも穏やかな親子関係を保つことができますから」。子育てをする親が家庭生活において、精神的なゆとりを感じられるように支援しています。

課題
 新しい試みである「三咲児童ホーム“移動教室”」については、迎え入れてくれる公民館側との事前の打ち合わせを重ね、最初は、乳幼児向けにリズム体操やスペースに応じた工作などを取り入れる予定。児童ホーム側のコーディネート力が大事になります。移動教室に参加するお母さんと三咲児童ホームにやってくるお母さんとの交流も考えていきたいそうです。また、中高生の居場所として、中高生にも児童ホームを利用してもらいたいと考えていますが、閉館時間が17時のため、平日の利用は難しいのが現状です。

職員の話
三咲児童ホームのスタッフ。 「新しいこと、楽しいことはすぐに取り入れてみようという園長のもと、職員もいろいろな提案を出しやすいですね」と、児童厚生員の大久保仁美さん。「乳幼児のお母さんには、子どもとべったりふれあえる大切な時期を、快適に過ごせるよう応援したいと思っています。子育てをしている方同士の出会いの場として使ってほしいですね」。
 昨年の「3歳児親子で遊ぼう」がとても楽しそうだったので、幼稚園に入れるのを一年遅らせて児童ホームをベースに子育てをする、というお母さんがいるそうです。

利用者の声
 「毎年、『こどもまつり』のときは、ここで会う友だちと一緒に何日もかけてお化け屋敷作りをします。だからほかの小学校にも友だちができました。児童ホームに行くっていうと親は安心するし、退屈なときは先生とおしゃべりもできるからいいんです」と話してくれたのは、放課後よく遊びに来るという小学5年生の女の子。
「うちの子は公園より児童ホームが好きなんです。先生がいて声を掛けてもらったり、絵本の読み聞かせをしてもらうのがうれしいみたいで。それにここに来ると、よく先生方が下の子を抱っこしてくれるので、上の子は私にべったりできるんです。私自身は、同じ年ごろの子どもを持つお母さんたちとのおしゃべりも楽しみです」と言っていたのは、3歳の女の子と8か月の男の子のお母さん。11時40分から20分間ほどの「うきうきタイム」に参加していました。
「こどもまつり」のお化け屋敷。小学生を中心に何度も集まってアイデアを出し、形にした。 「こどもまつり」。雨の日にもかかわらず大勢の参加者。児童ホームは地域にとけ込んでいる。

BackNext