- 先駆的な取り組みの概要
同センターには小学1〜3年生、小学校高学年、中高生を対象としたコミュニティクラブがあり、それぞれの成長に合わせたプログラムを組み、通年の活動を展開しています。
この中で小学校高学年コミュニティクラブの母体となったのが、開館当時に事業運営の大きな力となった、小学校5・6年生による「センター子ども会議」です。同会議では「センターで何をするか」などを子どもたち自らが話し合い、その結果を取り入れてセンター側でクラブを作り、行事を行い、児童館で行うゲームのルールや体育館プログラムなどを決めていきました。
各コミュニティクラブでも、子どもたちが自分たちの活動について、自分たちで話し合って決めていく運営方法は継承されています。小学生では体育館での体を動かす遊びのほか、ゲーム大会、おやつ作り、隅田公園やセンター内外の清掃活動、野外活動など、多彩に用意されています。中高生向けには体育館でのバレーボールやバスケットボール、インドアサッカーのほか、学習会やバンド活動などがあります。小学生のイベント運営に中高生がボランティアで参加することもあります。
中高生のバンド活動は特に活発で、センター外のグループとの共催も含め、地域に開かれたコンサートも定期的に開かれています。ここでも音楽室利用者会議が組織され、自分たちのことは自分たちで決めていく姿勢が貫かれています。
- きっかけとなったこと
- 塾通いなど、放課後や休日も“忙しい子”が増え、児童館来館者が減少してきた時期がありました。そこで「地域の子どもたちが気軽に参加できるようなクラブ活動を立ち上げよう」と、まず小学校低学年(1〜3年)の学年別グループができました。
一方、雲柱社が民間委託を受けるに当たって課題とされたテーマの一つに「中高生を対象にした事業」がありました。その対策としてセンターでは、中高生たちが夢中になれる自己表現の場としてのバンド活動に着目。センター内の工作室に防音工事などを施し音楽室としてつくられました。多くの中高生に迎え入れられたことはもちろんですが、当時の大人には「バンド」はあまりよいイメージではとらえられていませんでした。フォーク歌手・俳優を招いてのチャリティーコンサートを高校生たちが企画から立ち上げ、墨田区の支援もあって成功させたことが機会となって、少しずつ保護者や地域住民にも迎え入れられていきました。
- 工夫点、気を付けていること
- コミュニティクラブの活動は保護者や子どもたちに受け入れられ、これまで児童館に来づらかった子ども、さらには保護者を新たに児童館に引き付けるきかっけとなりました。
小学生向けのコミュニティクラブでは、自分たちで考える力が付いてくる時期ということもあり、子どもたちが持っている感性や感覚、さまざまな可能性を伸ばすサポートに力が入れられています。例えば、「えんにち」「サマーキャンプ」「他館との交流プログラム」「センター合宿」「ボランティア体験」など、さまざまな取り組みがあります。また、1年の中でさまざまな体験ができるようにと、低学年のクラブの申し込みは学期ごとに行い、プログラムの曜日は学期ごとに変更になります。曜日を固定してしまうと、習い事などである曜日が使えない子は1年中利用できなくなってしまうからです。
中高生のバンド活動は、子どもたちの主体性を尊重しながらセンターが支援・協力していく音楽室の利用が定着し、コンサート活動もすっかり地域の行事としてとけ込んでいます。さらに中高生にとってはバンド活動以外にも、通常夜7時までのところを火曜、木曜、土曜は夜9時まで開館していることが利便性を高めています。昨年度の取り組みとして土曜の18時から19時は体育館がレディスタイムとなり、女子だけで思い切り体を動かすことができたプログラムは好評でした。このように、そのときどきに利用する子どもたちとともにプログラムをしていきます。
- 周知方法
- コミュニティクラブの活動内容は、毎月発行して館内に置かれる「利用案内」(小学生版、中高生版)に掲載されるほか、区の広報やセンターのホームページでも紹介されています。地域の小中学校にも活動を理解していただき、全クラスの子どもたちに配られています。
- 職員の話
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「児童館は“屋根付きの公園”“路地裏”のようなもの。センターに来れば自分の居場所があり、友だちや大人(職員、地域住民)がいて、いろいろなプログラムがある。子どもたちはそれを自由に選んで参加できる。家庭、地域に次ぐ第三の居場所として、子どもたちにも保護者にも安心できる“場”でありたい」(服部理事長) |
「児童館以外に興味が出てきた子は、それはそれでいい。ただ“居場所”がないという子のために、いつでも受け入れられる体制は維持しておきたい。ただし、(特に中高生にとって)溜まり場でもよいが、ほったらかしの居場所にはしたくない。いつも職員が見守り、声を掛け、場合によっては一緒に参加もする。飲食などでは“ほかの人に迷惑をかけない”というルールは持ち続けたい」(小原木館長) |
- 利用者の声
「低学年のコミュニティクラブは学期ごとにプログラムが変わるので、いろいろなところに参加できるのがうれしい」 「みんなとワイワイ言いながら、お祭りやゲームなどのイベントをつくっていくのが楽しいですね」
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